ホルモン注射の治療って?
不妊治療の最初の段階では保険適用の《タイミング指導》を行います。
自然周期によるタイミング指導は、基礎体温の観察をもとに卵胞の大きさを超音波でみたり、
尿中のホルモン値などを測定し、排卵日を予測し性行為を指導する方法です。
しかし、自然周期によるタイミング指導で妊娠に至らなかったり排卵がうまくいかなかった場合、
排卵誘発剤を用いたタイミング指導となります。
排卵誘発剤も経口薬を使う方法とさらに強力に排卵誘発をする注射とがあります。
ホルモン注射での治療方法
《hMG-hCG療法》と呼ばれるホルモン注射は、FSH(卵胞刺激ホルモン)と
LH(黄体化ホルモン)の二つが入ったhMG(性腺刺激ホルモン)薬剤によって行われます。
月経周期の8日目から、超音波と血液検査で卵子の成熟を調べます。
投与されるホルモンの量は卵子の成熟度合いによって医師が調整します。
これは直接卵巣を刺激するので、経口薬よりも多胎妊娠の恐れもあり慎重に行われます。
そして、卵胞が十分に成熟したところでhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を
注射して排卵を促進します。
その後、性交または人工受精によって受精させます。
人工的にホルモン剤を使う訳ですから、副作用やリスクも頭に入れておく必要があります。
先にも書いた多胎妊娠は20~30%、卵胞が過剰な刺激により腫上がり、
腹水や胸水などの症状のOHSS(卵巣過剰刺激症候群)も10~20%の確率で起きています。

